1. |
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明け星 沈む蔭
僕は青みだした東の空を見上げる
薄れる認知 消えゆく境界が
まだレムのスープに漂う
暁の扉 解き放ち
走りだす今 開く空
秋のかはたれ 月詠も知れ
虫の音ども散り 木葉擦れも失せ
深い囁き 旅路へと誘うまま
輪廻の意志超えて 星々が舞踊る
閉じ込められた想い出が
響く宇宙へと共に流れる
その翼、広げてみせてよ
風掴み羽ばたく時まで
祈るだけじゃ奇跡は起きない
…陽が昇る
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2. |
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積もりし雪 重なりてなほ萌ゆる
風、枝に空に響ける聲ども絶えたる
枯れ草を踏みて遠き荒地野を眺めり
見慣れし小路 朽ち果てり壁 寂寥の夢
囁き奏で 彷徨ひ想ふ 過ぎ去りし息吹
幼き追想を偲びつつも
己が身に宿りし罪
翳りを遮る認知
世を顧みぬ深き業
如実なる未熟 拙き論理
事実誤認も繰り返し
計略の神童 名乗りたりけり
情けなき振る舞い顕なり
伝えたり
「二旬の後に彼の地にて逢はん」
誓いつき候ふれども
砕かれし契りあはれ
諍いの始めなりき
頭を地に双掌を添えて詫びたる迄
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3. |
もっと遠くへ - Farther Away
02:57
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駆け抜けろ
もっともっと遠くへ
陽炎の彼方へ
いつかきっと二人何処かに
たどり着ける
めぐり逢える
水辺の煌めき凍える朝
旅立つ僕らを砕くようだよ
通り雨が止み街は滑り
手を振る仔猫にサヨナラしたのさ
フロントガラスの水滴を撥いて
登り坂のハイウェイ走る
誰もいない
駆け抜けろ
もっともっと遠くへ
陽炎の彼方へ
いつかきっと二人何処かに
たどり着くさ
揺れ動く桜の梢は
僕らの道標
やがて散って落ちる花びら
今は咲いて
歪んだ景色が映るミラー
「休憩しようか?」助手席の声に
時だけが過ぎたことを
初めて気づいたけれど
流れゆく風たどり行くよ
今の僕の
ほとばしるキミへの想いは
硝子の向こう側
忘れ去った日々を重ねて
人は生きる
呼び醒ませ
もっともっと記憶を
二人のぬくもりを
蜃気楼消えて遙かに
道は続く
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4. |
永遠に続く光 - Eternal Light
02:02
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夏空 眺めて 風に流されていく海
水面は波を浮かべて 恥ずかしそうです
過ぎゆく季節 どこまでも いつまでも今日の青空を忘れない
渚の隅を離れて 飛び立つ鳥たちに
行方は知らないけれど 送るよ エールを
にじむ涙こらえて生きていく
記憶たちが溶けていく
繰り返す底なしの光
新たに幾重にも永遠に続く
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5. |
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夜が明ける 街は動きだす いつも通りの日々が繰り返す
歩いていく 息が暖まる それだけでも心和んでゆく
誰もいない朝の公園でジャンプしてみる ひとり
僕らはまだ生きている セカイがこのまま変わらなくても
目をつむると ちっぽけな悲しみも消えて崩れる
拳を振り上げながら叫んでいる いつでも 届かなくても
きっとどこかで ずっとまた歌声が響くはずさ
時が経ち 心すれ違い 言葉だけじゃ気持ち通わずに
ねぇキミは何を求めるの?
僕らは生きてゆく それぞれ想いを噛み締めて
ちょっと時には道から外れても構わないよ
旅に終わりはないから ポケットに忍ばす乾いた嘘で
そっと唱えるシュプレヒコールたち キミに届け
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6. |
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白んでゆく東の空
見上げるのは何年ぶりだろう
街、動き出すざわめき
息吹たちは近づくだろう
僕が見る闇はまだそっとしておきゃいいけど
未来への光すら吸い込んでしまいそうさ
モノクロームの五線譜たちに
色を与えたいと祈る
これからも
宇宙の流れが注ぎ込む景色
こんな僕だけど きっと描けるさ
日記を書くように 紡ぐ言葉たち
世界の何処かへ いつか届けるよ
たとえ僕が道に迷っても
腕を掴み引き寄せる誰かの声や心があれば
頭の中に メロディー溢れだす
街を眺める リズム響き合う
子どもが笑う 重ね合うハーモニー
季節が移る 歌が生まれていく
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7. |
緑の光線 - Le Rayon Vert
03:28
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夕暮れの川辺を一人で歩いて
ポプラの並木にたどり着いた
ここでいつか私たちは
巡り逢えるはずなのに
5年の時間が流れ去り
崩れ果てた記憶が
想い出へと換わる
違う色を上塗りして
このまま冷たい夕陽に照らされて
無邪気に笑い過ごすのね
影絵は大きく歪んでゆく
木洩れ陽 射し込み
水面が揺らめいて
緑色に街を照らす
夜が来るまで あなたと
同じ光を眺めたい
失う時間が長くても
乗り越えてゆく力を授けてほしいから
あなたからの返事 待つよ
このまま緑の夕陽は落ちてゆく
辺りの色がほどけてゆく
ぽつんと私は歩いてゆく
フィルムに映らぬ緑の光線が
地球のどこか照らす時
人々の気持ちが繋がり合うと信じたい
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8. |
夢の涯て - The End of Dreams
02:30
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こぼれ落ちる空から雪
ソーダ色に染まってゆく街
いつのまにか過ぎゆく日々
キミに逢えることはないのに
夢の中でまた もつれて
記憶 たどるけど
何を探すかも知らずに
遥か彷徨いを永遠に続けるよ
声がほら、聞こえる
夜はただ、流れる
息がまた、壊れる
雲をまだ、見つめる
遠く巻き上がる黒煙
彼方、地平線
意味は無いけれど何故だか
夢の中でなら
いつか出逢えると思う
感じている
生きる理由なんて
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9. |
遠望 - Distant Viewing
05:00
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星たちが照らす道
夜空見上げて散歩
雨上がり靄がでて
雫こぼれる音
優しい風が
そよぎだすと
見晴らしが
鮮やかに
揺れて煌めくパノラマ
過去にも見た眺め
遠くの街の灯が
闇の中に浮かぶ
私が暮らす街
誰かが過ごす人生
位相の狭間で
記憶が甦ると
光のスピードで
総てが揺れて震える
時を越えて 結び合う 摂理さえ
歪むほどの 熱量が 張り裂ける
星たちが消えた朝
一人、家路の途中
道端に咲いた花
蔭に潜んで
ずっと
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シャル坊 Kyoto, Japan
Charbeau a.k.a. シャル坊.
Tracks are mainly sung by Vocaloids; 初音ミク (Hatsune Miku), GUMI (Megpoid).
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